失われるものと新しいもの

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上の写真は数年先、その姿を失うことになる渓谷です。
おそらくかかっている赤い橋も姿を消すことになります。

場所は群馬県の吾妻郡長野原という場所にあるダム建設地で、
週末に行ってきました。

建設中のダムは八ツ場ダム(やんばダム)と言い、
民主党時代に仕分けの対象となり名が知れたので、
聞いたことがある方も多いと思います。

自民党になってからダムの開発が再開し、
2020年には完成を予定しているようです。

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こちらは、今建設中のダムにかけられる橋を下からみた写真です。
橋の柱のかなり上のほう(二つ印があるところ)まで水がくるとのことで、
右の川原湯温泉の駅も数年後は水の中。

あと1ヶ月ぐらいの間でこの駅は廃止、今後はダムの外に
建設された新たな駅が使われるようになります。
このすぐ近くにある川原湯温泉という温泉も7月あたまには営業を停止、
今建設されている新たな場所で運営がはじまることになります。

ダム建設の是非については知識もありませんので、ここではひかえます。

治水も一つの目的と聞いており、もちろんダムができることで
多くの良いことがあるはずです。

ただ一つ言えるのは、そうした新しいものが生まれる一方で、
美しい渓谷や歴史あるものが失われるという事実です。

 

話は変わりますが、今弊社が関わっている「手仕事」も、
遠い話ではありません。

ライフスタイルの変化や技術の進歩の中、
先細っていき、一つ一つ、自分たちの知らないところで
失われていっているものもあるのです。

例えば昔から日常的に使われていた手仕事の竹かごは
今でも細々とつくられていますが、これからどんどん作り手が引退していきますので、
現在進行形で見られなくなるものも出てきています。

metebo
最近では雑誌やセレクトショップで取り扱われているので
元気に見えるかもしれませんが、実はそうばかりとは言いきれません。

他にも陶器、磁器、ガラス、木工品などもあり、これらは
竹かごよりはまだ良いかもしれませんが、失われていくものも出てきます。

ダムは大きなものですし、国という大きなところで決められ、
予定が決められていっきに水が流され、一瞬で消え去りますが、
手仕事は知らないところでぽつぽつと消えていくので分かりづらいのです。

しかし不可抗力だと言ってそのままにしておけば、
日本は大事なものを失うことになるでしょう。

また、ただ残したいというだけでなく、
手仕事の物はその造形や装飾が美しく、
今の生活をより豊かにできるものがたくさんあります。

それをもっと多くの方に伝えていこう、というのが
僕も関わっている手仕事フォーラムというものです。
http://teshigoto.jp/

実は今回この手仕事フォーラムで主催する旅に参加する
ついでに八ツ場建設地に寄ったのですが、
ふとこんなことを思ったのでブログに書きました。

手仕事フォーラムの旅のほうはまた後日書きたいと思います。

なお、ついでにご報告とさせて頂きますが、
近々自社で手仕事を扱うウェブストアも立ち上げる予定です。
どうぞよろしくお願い致します。

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