「フォントを選ぶ」ということ

こんにちは。
デザイナーの登坂です。
 
今回の社内勉強会のお題は「タイポグラフィ」。
その中でも僕は「フォントを選ぶ」ということについて取り上げてみようと思います。
普段から頭を悩ませることも多いフォント選びですが、自分がどういう目的意識を持ってフォントを選んでいるか考えさせられます。
 
参考にさせていただいたのは以下の記事。
 
「独学デザイナーでも自信を持ってフォントを選ぶための6つのアドバイス」
 
どれもこれも大事なポイントばかりで目からウロコだったのですが、
特に目に留まったのが以下のこと。
 
フォントの選び方1 ― その文字の役割を考える
「まず、その文字を使った文章が何のために使われるのかを考えます。それによってフォントを選ぶ根拠がある程度定まります。」
 
サイン(標識):それを見るあらゆる人にそれが何かを理解させる為のもの
広告:それを目にする人に文字で表した品物や体験が欲しいと思ってもらえるように
作品:作者のテーマや想いがより伝わるように。
文章:読み疲れないように、集中して読んでもらえるように。
 
私たちのお仕事の分野では主に「広告」の面が多くなるのですが、
ここで難しいのが可読性とデザイン性のバランス調整、ということではないかと。
「文字」という性質上、可読性がまったく損なわれては話にならないのですが、
広告用バナーやキャンペーンのランディングページでは、文字にも「雰囲気」が求められます。
「楽しさ」や「お得感」を演出しつつ、小さいバナーでも読むことができる可読性を確保する。難しい作業です。
 
フォント選びは楽しいです。しかし仕事で使う場合は趣味で使っているときと違い、効率も要求されたりしますよね。そんな時の為に迷わないでいいよう、こういう場合には何を使う、と決めておいてもいいと思います。
ですがそのとき、重要なのは「使うフォントが定まっていること」ではなく、「そのフォントを使う理由が定まっていること」だということです。」
(太字筆者)
 
フォント選びは頭を悩ませると言っておきながら矛盾するかもしれませんが、
もう一つ意外と曲者なのが「フォントを選ぶのは楽しい」ということ。これは本当に良くわかります。
これもいいかな、あれもいいかな、と着せ替え人形のようにフォントを選びを楽しんでいると、
あっという間に時間が過ぎてしまうこともしばしばです。
プリインストールされているフォントだけでも結構な数ですが、フリーフォントにまで目を向けると、時間がいくらあっても足りません。
 
そして、デザイン全般に言えることなのですが、私たちが作るデザインには常に根拠と理由が求められています。
それは当然フォントの選択にも言えるわけで、そこをさらに意識する必要があるな、と思わされました。
私が選ぶフォントは定番のフォントが多く、そういう意味では「定番=安定感があるから」というのは理由の一つなのかもしれませんが、それだけではなく、もっと大きな引き出しを持つことを持つ必要があるなと考えさせられます。
 
「フォントを選ぶ」ということ一つとっても、まだまだ突き詰めていくべきことは山のようにありそうですが、
フォント好きを自称する者としては、楽しみでもあります。